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グリースの選定を誤ると重大なトラブルにつながる事から、
選定上のファクターを十分考慮して最適なグリースを選定することが重要です。
【選定上のファクター】
グリース選定の一般的基準
増ちょう剤の種類 | 基油の粘度 | ちょう度 | 備考 | |||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
石けん系 |
非 石けん系 |
高 |
中 |
低 |
硬 |
中 |
軟 |
|||||||
リ チ ウ ム |
カ ル シ ウ ム |
ア ル ミ ニ ウ ム 複合 |
ウ レ ア |
|||||||||||
軸受 | すべり | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 長寿命用としては酸化防止剤を考慮したものが望ましい。 | |||||||
ころがり | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |||||||||
環境 | 水分と接触 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||||||||
薬品と接触 | × | × | × | ○ | ○ | 薬品によっては使用できるものもある | ||||||||
温度 |
高 |
○ | × | ○ | ○ | ○ | ○ | × | × | ○ | ○ | × | 高温とは100℃以上、低温とは-10℃以下を示す | |
中 |
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × | ○ | × | ○ | ○ | ○ | |||
低 |
○ | × | ○ | ○ | ○ | × | × | ○ | × | ○ | ○ | |||
運転 条件 |
回転数 |
大 |
○ | × | × | ○ | ○ | × | ○ | ○ | ○ | ○ | × | |
小 |
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × | × | ○ | ○ | |||
荷重 |
大 |
○ | × | ○ | ○ | × | ○ | × | × | ○ | ○ | × | 高荷重、衝撃荷重には極圧剤の添加されたのもが望ましい。 | |
小 |
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × | ○ | ○ | × | × | ○ | |||
衝撃荷重 | ○ | × | ○ | ○ | × | ○ | ○ | × | ○ | ○ | × | |||
給油 方法 |
手塗り | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × | 集中給油装置には、ちょう度bQ以下の軟質グリースが適用される。 | |
グリースカップ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |||
グリースガン | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × | ○ | ○ | × | ○ | ○ | |||
集中給油 | ○ | × | ○ | ○ | ○ | × | ○ | ○ | × | ○ | ○ | |||
備考 | グリース原料の種類、製造法、添加剤などにより多少異なる場合があるが、一般的に示す。 | 基油の粘度以外に種類なども考慮される。 |
○=使用に適する ×=避けた方がよい